『からすのパンやさん』にでてくるパンをくわしくかいせつします
66 おさかなパン
かこ先生は好物(こうぶつ)をきかれて、お魚(さかな)の頭(あたま)と答(こた)えていました。
「魚(さかな)は骨(ほね)のまわりがおいしい」と、いつもせせるようにして食(た)べていたものです。
越前市(えちぜんし)にいた幼(
おさな)いころから、朝(あさ)ごはんには、小(ちい)さな干(ほ)しカレイの頭(あたま)もガチガチ食(た)べていたそうです。
かこ先生は、じぶんがちいさい頃(ころ)にすごした冬(ふゆ)の武生(たけふ)のまちなみをおもいだしてえがいたのでしょうか。
海産物店(かいさんぶつてん)がみえますね。このころは、まだ冷蔵庫(れいぞうこ)が一般的(いっぱんてき)ではなかったので、さかなも干物(ひもの)でうっていたのかもしれません。
『ゆきのひ』(福音館書店)より
絵(え)にあるように、小川(おがわ)でメダカをすくったり、カワハゼを石(いし)をどかして手(て)でつかまえるのは、かこ先生がふるさとでおぼえた遊(あそ)びでした。
『あそびずかんなつのまき』(小峰書店)より
食卓(しょくたく)や魚屋(さかなや)で、絵()えにあるようなさかなをみつけたら、こどもに教(おし)えてくださいと左(ひだり)はしの「おうちのかたへ」で伝えています。
ほかに、淡水(たんすい)にすむ魚(さかな)も紹介(しょうかい)しています。
『こどものカレンダー7月のまき』(偕成社)より
これをみると、キンメダイは深(ふか)いところにいること、たちうおの泳(およ)ぎかたがわかります。
『こどものカレンダー10月のまき』(偕成社)より
魚(さかな)のおよぐはやさです。カジキは圧倒的(あっとうてき)なスピードですね。
『どじょっこふなっこのあそび』(農文協)より
『海』(福音館書店)には、さまざまな漁(りょう)のしかただけでなく、「さかなのぼくじょう」もえがかれています。
七福神(しちふくじん)のえびすさま。たいをもっています。それで日本では、たいが好(この)まれるのでしょうか。
『こどもの行事しぜんと生活1月のまき』(小峰書店)より
『こどもの行事しぜんと生活1月のまき』(小峰書店)より
えびすさまが、かかえているたいについてみてみましょう。
魚(さかな)の分類(ぶんるい)では、ほんとうのタイはわずかで、それでも名前(なまえ)に「〇〇タイ」とついている「あやかりタイ」が400以上もあるとはびっくりです。なんでもタイにしたい日本なのですね。
『すしさしみ貝かに塩やき』(農文協)より
かこ先生はたいを食(た)べる時(とき)は、かならず「たいのたい」をみつけていました
川(かわ)でうまれ海(うみ)に出(で)て、再(ふたた)び川(かわ)にもどるさけなどには、せびれのうしろに「あぶらびれ」があるそうです。
『すしさしみ貝かに塩やき』(農文協)より
『からすのおかしやさん』(偕成社)、チョコちゃんとミミちゃんの結婚式(けっこん式)の場面(ばめん)です。
お客(きゃく)さんのまえには、たくさんのおかしがならんでいて、おまんじゅうに、さかなの形(かたち)のものがあります!
昭和時代(しょうわじだい)のなかごろまで、結婚式(けっこんしき)の引出物に(ひきでもの)には鯛(たい)の塩焼(しおや)きや鯛(たい)の形(かたち)した和菓子(わがし)がふくまれていました。
『あそびずかんなつのまき』(小峰書店)より
かこ先生が20代(だい)のおわりごろ、こどもたちから最初(さいしょ)におそわったえかきあそびです。
歌(うた)いかたや、線(せん)のかきかたが、こどもによってちがっているのにきずいて、それから研究(けんきゅう)がはじまりました。
50年(ねん)にわたって集(あつ)めた資料(しりょう)をまとめたものです。
『絵かき遊び考』(小峰書店)より
『だるまちゃんとだいこくちゃん』(福音館書店)に、魚(さかな)の郷土玩具(きょうどがんぐ)が網(あみ)かざりとともにあります。
『こどものカレンダー1がつのまき』(偕成社)より
『サン・サン・サンタひみつきち』(白泉社)より
『だるまちゃんすごろく』(福音館書店)より
さかなやさんのそばで、たいやきもうっていますね。『とこちゃんはどこ』(福音館書店)より
『あかですよあおですよ』(福音館書店)から、おもしろいお魚(さかな)に登場(とうじょう)してもらいましょう。
『どじょっこふなっこのあそび』(農文協)より
『ピラミッド』(偕成社)の表紙(ひょうし)にもお魚(さかな)をとるようすがあります。
『すしさしみ貝かに塩やき』(農文協)より
「おさかなパン」のせつめいはこれでおわりです。
『すしさしみ貝かに塩やき』(農文協)より