19. あひるパン


19あひるパン

19 あひるパン


あひるは、白(しろ)いはねで、くびはあまり長(なが)くなく、ひらたいくちばしががとくちょうです。


かいやすい鳥(とり)だそうですが、なきごえが大きくて虫(むし)をたべるのがすきなので、まちのなかではあまりみることはありませんね。


かこ先生の本に『があがあ あひるががっちゃ がちゃ』(偕成社)がありました。


『いっちく だっちくあひるのさんぽ』(偕成社)というあひるのおやこのはなしもつくっています。

ぼうしをかぶって、おさんぽしているとびっくりすることがおきて、ハラハラドキドキ。でも小さいおとうとのゆうきで、めでたし、めでたしとなります。

あひるはとりなのに空(そら)たかく、とおくまでとぶことができません。

『ことばのべんきょう くまちゃんのいちねん』(福音館書店)では、おやこでほどうをあるいています。あひるはおしりをみぎ、ひだりにふりながらあるきます。

そのようすをまねするあそび「あひるスキップ」が『こどものカレンダー4がつのまき』(偕成社)にあります。


「かたてを あひるの くちのようにして おしりを ふりながら する スキップです。なかなか むずかしいですよ。 あひるさんに まけずに がんばって ください。」

(スキップが できない ひとは まねして あそんで みましょう。)

あひるは、かこ先生の本の中にまだまだ、たくさんいます。


『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』(偕成社)のえでは、先生のちかくにいますね。


お風呂場にあるアヒルのおもちゃやゼンマイをまいてうごかしたり、ひっぱってあそぶおもちゃなどもかいています。

あひるのはねは水(みず)にぬれてもだいじょうぶです。でも、おはなしのなかでは、黄いろのかさをさしていますね。


『あめのひのおはなし』(小峰書店)より


コペンハーゲンのアンデルセン像(ぞう)とかこ先生 

1976年撮影(さつえい)




アンデルセンの「みにくいアヒルのこ」というおはなしがあります。

あひるのこどもの中で一羽(いちわ)、ほかのこどもとすがたがちがうものがいて、みにくいといじめられます。

きょうだいたちは、そんなことはないとなぐさめてくれますが、いわれた本人(ほんにん)はみにくいということばをしんじてしまいます。ところが、この一羽(いちわ)は、ほんとうはアヒルではなくハクチョウでした。やがて、そのことがわかって、しあわせになりました。


ハクチョウはあひるより、くびがながくて、かるいので、そらたかく、ながいきょりを飛(と)べるわたりどりです。