49ほんパン


49.  ほんパン

49 ほんパン


かこ先生が、がくせいのころ英語(えいご)の単語(たんご)をおぼえるのがたいへんで辞書(じしょ)をたべてしまったがくせいがいた、というつくりばなしがありました。


辞書(じしょ)をたべるくらいなら、ほんとうに食(た)べられる本(ほん)のかたちのパンを、とおもいついたのかもしれませんね。





スマホやけいたいでんわのない時代(じだい)、かこ先生はよく本屋(ほんや)さんをまちあわせ場所(ばしょ)にしていました。

まっているあいだに、いろいろな本(ほん)をみることができるからです。かべには、みおぼえのある本(ほん)がありますよ。

『ことばのべんきょうくまちゃんのかいもの』(福音館書店)より

これですね!

くまちゃんが本(ほん)をよんでいるすがたがかかれている本(ほん)。

その本(ほん)にもおなじえがあって、さらにそのなかの本(ほん)にも⋯きりなくつづくような「きりなしえ」が、かこ先生はだいすきでした。

『ことばのべんきょうくまちゃんのいちにち』(福音館書店)より

うらがわもおなじようです。

『ことばのべんきょうくまちゃんのいちにち』(福音館書店)より

それぞれのきょうみにあう本(ほん)をよんでいるようですね。ねこちゃんはうえしたが、ぎゃくですが⋯

『こびととおとぎのくにのあそび』(農文協)より 

ひゃっかじてんをみているのでしょうか。

『おおきいちょうちん ちいさいちょうちん』(福音館書店)より

なかよしですね。

『こどものカレンダー』(偕成社)より

わー、本(ほん)ずきなのですね。

『こどものカレンダー』(偕成社)より

おや、おかしずきでした!『ももクリチョコレートのあそび』(農文協)より

ねっしんによんでいますね。

『ほんはまっています のぞんでいます』(復刊ドットコム)より

どうぶつも、そしててんとうむしまでねっしんに本(ほん)をみています。

『こびととおとぎのくにのあそび』(農文協)より 


おや?

(ほん)をまえに「だけどさー」とか「でもねー」とか、ほんはちょっと⋯というひともいるでしょう。

かこ先生は『ほんはまっています のぞんでいます』(復刊ドットコム)で、つぎのようにいっています。


「ほんを よみたくないのに、すきでもないのに、むりに よむことは ありません。そういうときは そとで あそんだり、ともだちと げんきに かけたりして たのしみましょう。」

武生中央公園(たけふちゅうおうこうえん)にある本(ほん)の表紙(ひょうし)でできた絵(え)です。

クリックするとちかづいてきて本(ほん)の表紙(ひょうし)が見(み)えますよ。

これはすてき! 本(ほん)のかたちをした図書館(としょかん)です。

『にんじんばたけのパピプペポ』(偕成社)より

たくさんの本(ほん)をかいたかこ先生のお墓(はか)も本(ほん)のかたちをしています。

ふるさとの福井県(ふくいけん)越前市(えちぜんし)に引接寺(いんじょうじ)というお寺(てら)にあります。

かこ先生はこのお寺(てら)にある幼稚園(ようちえん)にかよっていました。

これでほんパンのせつめいはおしまいです。

『ほんはまっています のぞんでいます』(復刊ドットコ)より

【クイズ】


本(ほん)をかかえて「からすのパンやさん」にむかうからすは全部(ぜんぶ)で何羽(なんわ)いるでしょうか?


① 1羽  ②2羽  ③3羽  ④ いない



※ こたえは「のみパン」のせつめいのところでします