18. ぶどうパン


18ぶどうパン

18 ぶどうパン

昭和時代(しょうわじだい)、ぶどうといえば、つぶの小さなデラウエアというぶどうの種(たね)なしが、うりだされ、おなじ大きさの種(たね)があるものは、にんきがなくなってしまいました。

それから、つぶがずっと大きなぶどうがつぎつぎにできてきました。

このぶどうパンはそんなつぶの大きいぶどうをイメージしたのでしょうか。

「あまくてすっぱいぶどうはおおむかしから飲(の)みもの、お菓子(かし)として人々(ひとびと)にしたしまれてきたくだものです。」『きれい果物 あまから菓子』(農文協)より


ぶどうからつくるお酒(さけ)は、たいへんむかしからあってピラミッドにもいれられていました。

『ピラミッド』(偕成社)にもかいてあります。(下の絵(え)をごらんください)

ぶどうのつるのかたちをしたもようが、おおむかしのエジプトでかざりにつかわれて、それが中国(ちゅうごく)をとおって日本にもつたわってきたのが唐草(からくさ)もようだそうです。


『きれい果物 あまから菓子』(農文協)より


唐草(からくさ)もようの大きなふろしきを日本では大きなものを包(つつ)にだり、運んだりするのにつかいました。

『ことばのべんきょう くまちゃんのかいもの』(福音館書店)にもでてきます。




ぶどうは中東(ちゅうとう)の原産(げんさん)といわれますが、3000ねんいじょうもまえのエジプトのピラミッドの中をしらべたところ、ぶどうのお酒(さけ)であるワインが副葬品*(ふくそうひん)のひとつとしてみつかりました。


副葬品(ふくそうひん):死後(しご)のせかいにいってもこまらないように、王(おう)の遺体(いたい)といっしょにピラミッドの中に入れたもの。


『ピラミッド』(偕成社)より

ぶどうのお酒(さけ)のワインはせかい中で好(この)まれ、お祝(いわ)いのせきでは食事(しょくじ)といっしょにのまれます。

めりーちゃんのかぞくもおとうさんのたんじょうびにワインをのみます。もちろん、お酒(さけ)をのむのは、おとうさんとおかあさんだけですけれど。


『あおいめのめりーちゃん おかいもの』(偕成社)より


ぶどうはふさの上の方が太陽(たいよう)の光がよく当たるので甘(あま)くなるそうですよ。


『ももくりチョコレートのあそび』(農文協)より