43.  かぼちゃパン


43.  かぼちゃパン

43 かぼちゃパン


かこ先生が高校生(こうこうせい)のころ、戦争(せんそう)でたべるものがなくなって、ほんのすこしでもあきちがあれば、そこにかぼちゃをつくるようにいわれました。


たりないおこめのかわりにかぼちゃをたべて、うえをしのいだのです。


がっこうでのじゅぎょうはなく、工場(こうじょう)で戦車(せんしゃ)のぶひんをつくる毎日(まいにち)でした。


そんなとき、もうちょうのしゅじゅつをうけることになりましたが、そのしゅじゅつをしてくださった先生が戦争(せんそう)にいくことになり、それをきいてつくったのが、つぎのはいくです。

こどもたちこどもたちへ、今こそ伝える戦争』(講談社)より

みぎしたの三斗子(さとし)は本名からつけた、はいくのときのなまえで、虚子(きょし)や秋櫻子(しゅうおうし)など、ゆうめいなはいくをつくるひとのなまえのように子というかんじを「し」とよむようにしています。

このなまえが、のちのペンネーム里子(さとし)のもとになりました。

戦争中(せんそうちゅう)にかこ先生がみたことをえほんにした『秋』(講談社)にもかぼちゃがかかれています。

『こどものカレンダー』(偕成社)より

『だんめんず』(福音館書店)より

『まま人参いいもパパだいこん』(農文協)より

10月31日のハロウィンもこどもたちがたのしむぎょうじになりましたね。アメリカのようすは、かこ先生が旅行(りょこう)でみかけたことをかいたものです。

『あんただれさどこさのあそび』(農文協)より

また、日本では12月22日ごろの冬至(とうじ)の日に「ん」が2つつくものをたべるとかぜをひかないといわれ、「南瓜なんきん」ともいわれるかぼちゃやこんにゃくをたべたり、ゆずをいれたおふろにはいったりしますね。

『こどもの行事 しぜんと生活 12がつのまき』(小峰書店)より

もちろん『からすのやおやさん』(偕成社)でもうっています。

『あさですよ よるですよ』(福音館書店)にでてくるかぼちゃは、やおやさんなのでしょうか。

それともさかなやさんなのでしょうか? 

ふしぎなものがならんでいますね。

かぼちゃパンのせつめいはこれでおしまい。『こびととおとぎのくにのあそび』(農文協)より