バナナパン


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5 バナナパン

いまでは、そうぞうするのもむずかしいですが、かこ先生がこどもだったころ、バナナは高級(こうきゅう)なくだものでした。戦争(せんそう)がおわった年(とし)に19才(さい)だったかこ先生にとっては、くだものどころかたべものをさがすのがたいへんでした。


そんな時代(じだい)をいきてきたので、とびきりぜいたくなものだったバナナをどっさり、ふさで『サザンちゃんのおともだち』(偕成社)にえがいています。

昭和時代(しょうわじだい)のこどもは、ハンカチでバナナをつくって、かわをむいて、たべるまねをして、あそびました。