62. おちょうしパン
62. おちょうしパン
62 おちょうしパン
晩酌(ばんしゃく)にお銚子(ちょうし)一本、というのが昭和時代(しょうわじだい)のお父(とう)さんたちの楽(たの)しみだったようです。
こどもにとっては、大人(おとな)しかのめないお酒(さけ)がはいっているお銚子(ちょうし)や徳利(とっくり)、盃(さかずき)やおちょこは、中(なか)が空(から)でもそれを手(て)にもつだけで、なんとなく大人(おとな)の気分(きぶん)になったものです。
水(みず)をいれて、お酒(さけ)をのむまねをしたり⋯そんなこどもの心(こころ)をみたしてくれるパンですね。
さいしょは、嬉(うれ)しそうにさしつ、さされつですが⋯
『お話こんにちは4月の巻』(偕成社)より
少(すこ)ししか、飲(の)んでいないとか、そんなはずはないとか、言(い)い争(あらそ)いになっています。
『お話こんにちは4月の巻』(偕成社)より
お酒(さけ)をのんだら、こんなふうに楽(たの)しいきぶんになってほしいですね。
『こどものカレンダー10月のまき』(偕成社)より
お酒の肴(さかな)は、海(うみ)にかこまれた日本ですから魚(さかな)でしょうか。県(けん)の魚(さかな)をきめているところもあります。
海(うみ)にある大島(おおしま)小島(こじま)の紹介(しょうかい)をする「おおしま・こじま、いろいろしま」ですが、これで終(おわ)らないのが、かこ先生です。
欄外(らんがい)の「へんてこいろいろ島(じま)」をご覧(らん)ください。
『どじょっこふなっこのあそび』(農文協)より
島(しま)は音読(おんよみ)で」「とう」なので、「ぶどうとう」。
「べんけいじま」は歌舞伎(かぶき)での弁慶(べんけい)の衣装(いしょう)だった縞(しま)とかけています。
まだあります。
『どじょっこふなっこのあそび』(農文協)より
お酒(さけ)ずきの辛党(からとう)にちなんだ島(しま)は、「おちょうし」に「おちょこ」「徳利(とっくり)」の形(かたち)のへんてこじまです!
『どじょっこふなっこのあそび』(農文協)より
『日本のこどものあそび読本』(福音館書店)には、「食器(しょっき)ならべのあそび」があります。
カバちゃんの耳(みみ)は、おちょこでできているようですね。
『『日本のこどものあそび読本』(福音館書店)より
お酒(さけ)のびんとグラスをずらりと並(なら)べて、右(みぎ)はしは、おちょうしとおちょこでしょうか?
高(たか)い音(おと)がするのかな?
ずいぶん調子(ちょうし)よくたたいていますが、からすのおとうさんは、「おちょうし」についていい絵(え)がみつからないので、がっかり、しょんぼり。
ここで「おちょうしパン」のせつめいはおしまいです。
『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』(偕成社)より
『おおきいちょうちん」ちいさいちょうちん』(福音館書店)より