13. かにパン
13. かにパン
13 かにパン
「さるかにかっせん」など昔話(むかしばなし)にもでてくるかには、『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』の表紙(ひょうし)でかえるといっしょにおどっていたり、最後(さいご)の場面(ばめん)にもいたり、とたくさんえがかれています。
かこ先生が福井県(ふくいけん)にすんでいた小さいころ「海(うみ)にいっても、そのころの海岸(かいがん)はおよぐ人(ひと)もなく、ようやくつかまえたかにに糸(いと)をつけ、小犬(こいぬ)のようにつれて、なんにちもかっていた」ことがあったそうです。
かこ先生のふるさとは、越前(えちぜん)がにがゆうめいで、かにをたべるのもだいすきで、あしのさきまできれいにたべていました。
かこ先生はかにがとてもすきで、たくさん絵をかきましたよ。『こどものカレンダー 7がつのまき』(偕成社)から、すこしだけしょうかいしましょう。
アカテガニ:ぜんこくのうみべやかわべに広(ひろ)くみられます。はさむ力(ちから)がとてもつよいかにです。ハサミのところがまっ赤になってることがおおいです。
サワガニ:日本のほんしゅうのかわにすんでいますが、ふだんは岩(いわ)かげにかくれています。たまごをおなかにつけていることもあります。ブクブクと泡(あわ)をふくようす。
オサガニ:干潟(ひがた)のすなじにあなをほってくらしています。オサガニのしゅるいによってはぜつめつきぐしゅになっているものもいます。
コメツキガニ:砂浜(すなはま)にあなをほってくらしている、1センチくらいの小さなかにです。すなの色とおなじほごしょくになっています。りょう手をあげおろしするしぐさがむかし臼(うす)でコメをつく姿(すがた)ににているのでこのなまえがつきました。
えは『はるのほし』(偕成社)より
はるのよぞらには、かにざがみえます。あかるい星(ほし)がないので、めだたないのですが、かにのこうらのように、四角形(しかくけい)にならんだ星(ほし)がめじるしです。
『ふゆのほし』(偕成社)より
かにざとはべつに、かに星雲(せいうん)とよばれる、ほしのばくはつのあとが、おうしざの方向(ほうこう)にみられます。このばくはつのことが、鎌倉時代(かまくらじだい)にかかれた明月記(めいげつき)という、ふるい書物(しょもつ)にもかかれています。
『ふゆのほし』(偕成社)よると、いまでも1秒(びょう)に1200キロという、ものすごいいきおいで、ぼうちょうしつづけているそうです。