23. かびんパン
23. かびんパン
23 かびんパン
かびんは、きった花(はな)がかれないように水(みず)を入れてかざるためのものですね。
かこ先生は、わかいころ、こどもたちにえのかきかたをおしえていました。
こどもたちといっしょに多摩川(たまがわ)の土手(どて)でスケッチをしたり、はなをいれたかびんをかいて、じょうずにかけたところ、もっとよく見てかきたいところなどをつたえました。
お家(うち)のかびんにバラの花(はな)がいれてあると、あぶらえのぐでえをかくのがすきでした。いまでもそのえがのこっています。
わかいころ、詩集(ししゅう)にかいたさしえ。
『ことばのべんきょう くまちゃんのいちにち』のおやつのようすです。
みんなといっしょに、こんなにたくさんのおかしをたべて、かびんにきれいな花(はな)がかざってあったらいいですね。
花(はな)をみるとその美(うつく)しい色(いろ)やかおりで、こころがおだやかになったり、きもちがよくなったりします。それは、のうがそのようにかんじるからです。
『わたしのうとあなたのこころ』(童心社)より
ですから、お家(うち)のあちこちにお花(はな)をかざっていたり、おみまいにもっていくところがえほんのなかにたくさんでてきます。
『うたのすきなかえるくん』(PHP)では、お花(はな)やさんでかうおかねがなかったので「かえるくん」は野原(のはら)にさいているきれいな花(はな)をつんでおともだちのおみまいにもっていったところ、それがよいくすりになってげんきになることができました。
たった1輪(りん)の花(はな)でも「いちりんざし」というかびんにいれてかざるとすてきです。
庭(にわ)や野(の)にさいているお花(はな)でもよいのです。
『あさですよ よるですよ』(福音館書店)には、なのはながかざってありますね。
だるまちゃんやてんじんちゃんたちがつんできた花(はな)が竹(たけ)にさしてあります。竹(たけ)にはふしがあって、水(みず)をいれることができます。
『だるまちゃんとてんじんちゃん』(福音館書店)より
かびんのれきしはたいへんふるくて、大仏(だいぶつ)さまにおそなえする花(はな)とかびんがみえます。
『ならの大仏さま』(復刊ドットコム)より
たたみのへやの床(とこ)の間(ま)に軸(じく)や花(はな)をかざるのも、ながいれきしがあります。
えは『ねんねしたおばあちゃん』(ポプラ社)より
かびんには水(みず)をいれますので、たおしたらこぼれてしまいますし、やきものやガラスでできているものはわれるかもしれないのできをつけましょう。
えは『ねんねしたおばあちゃん』(ポプラ社)より
それに、花(はな)のいれかたにも・・・
さて、かびんの はなが どうして いっぽんだけ しおれているのか、あなたは わかりますか?
かびんの「だんめん」の えを かいてみると、 どうして はなが いっぽんだけ しおれたのか、そのわけが わかります。『だんめんず』(福音館書店)より
おやおや、かびんのみずは、花(はな)のためで、よいこはまねしてはいけませんよ。
『おおきいちょうちん ちいさいちょうちん』(福音館書店)より
そうそう、かこ先生は60年もずーっとかびんを筆(ふで)をいれるのにつかっていましたっけ。今でもたくさん筆(ふで)がはいったままです! これです。
クイズ
『からすのパンやさん』で、はなたばをもってパンやさんにむかうからすがいます。そのくちばしは、なにいろでしょうか?
①しろ ② きいろ ③しろときいろ ④ しろとちゃいろ
※こたえは24かばパンのせつめいでおしらせします。