『からすのパンやさん』にでてくるパンをくわしくかいせつします
12 きつねパン
せいようのイソップ物語(ものがたり)にでてくるきつねはイジワルで、ずるいどうぶつ、としてえがかれることがおおく、えいごのfoxy(フォクシー)ということばもそういういみでつかわれます。
日本でもきつねがだます、化(ば)けるといういいつたえもありますが、一方(いっぽう)でたいせつなお米(こめ)や俵(たわら)を食(く)いあらすねずみをたべてくれるよい動物(どうぶつ)だから大切(たいせつ)にしよう、という文化(ぶんか)も生(う)まれました。
全国(ぜんこく)にあるお稲荷(いなり)さんにも、きつねの像(ぞう)がまつられていますね。
2月はじめごろには初午(はつうま)のまつりがおこなわれます。
『こどもの行事しぜんと生活2月のまき』(小峰書店)
かくちのおいなりさんのおまつりのおめん。『こどものカレンダー2月のまき』(偕成社)
かこ先生は、きつねをかわいい、元気(げんき)な動物(どうぶつ)、として・・
(『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』(偕成社)より)
ときには、あいじょうあふれるどうぶつとして、えがきました。(『きんいろきつねのきんたちゃん』(ブッキング))
『きんいろきつねのきんたちゃん』ではこぎつねのきんたちゃんがお母さんをなくしたかなしみ、くるしみ、さびしさをけんめいにのりこえようとするすがたがえがかれ、胸(むね)をうちます。
(『おねだりポンタとわがままコンタ』(偕成社))はタヌキのポンタとキツネのコンタのものがたりです。
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)という墨(すみ)でえがかれたふるい絵をかこ先生が模写(もしゃ)したもの。この絵から、むかしのひとびとのしょうぞく(きるもののこと)がわかりますね。