68. ちょうパン
68. ちょうパン
6 ちょうパン
ちょうちょう、こどもはそう呼(よ)びます。
アリとならんで、こどもが最初(さいしょ)に覚(おぼ)える昆虫(こんちゅう)ではないでしょうか。
かこ先生が40歳(さい)のころ、蝶(ちょう)の標本(ひょうほん)を数頭(すうとう)つくって書斎(しょさい)に飾(かざ)っていました。
ちょうパンを食(た)べたら、からだがふんわり軽(かる)くなって、ちょうのように、ふうわふわ、ひらひら飛(と)べたらいいですね。
元気(げんき)よく、ちょうを追(お)いかけているのは、こどものころのかこ先生でしょうか。
はるがきた喜(よろこ)びがあふれているようです。
日本海(にほんかい)に面(めん)した雪深(ゆきぶか)いちいきのひとたちには、春(はる)がきた喜(よろこ)びはかくべつなものだったようですよ。
『地球』(福音館書店)より
『こどものカレンダー4月のまき』(偕成社)では、なのはなにちょうちょ。春(はる)といえば、きいろが輝(かがや)く景色(けしき)です。
『出発進行!里山トロッコ列車』(偕成社)のこの絵(え)のように、たった1つでもちょうが舞(ま)っていると、春(はる)の訪(おとず)れがつたわってきます。
ちょうにいろいろな呼(よ)び名(な)があるのは、こどもと虫(むし)が、なよしだからではないか、とかこ先生は考(かんが)えていました。
『地球』の夏(なつ)の場面(ばめん)には、「あおすじあげは」(うえ)や、「むらさきしじみ」(した)がかかれています。
『あそびずかん はるのまき』(小峰書店)より
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
昆虫(こんちゅう)の学校(がっこう)の先生は、ちょう。
『宇宙』(福音館書店)によると、モンシロチョウは、1秒(びょう)に、1、8〜2、3メートル、あげはちょうは、5、5メートルのスピードで飛(と)ぶそうです。
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
『たっくんひろちゃんのちょうとっきゅう』(偕成社)の「ちょうちょう」とは「超超(ちょうちょう)」と」「蝶(ちょう)ちょう」のいみがあります。
「もんきちょう」と「もんしろちょう」がいますね。
「ちょうちょうとっきゅう」が野原(のはら)を進(すす)みます。
画面(がめん)右下(みぎした)に「あげはちょう」がみえます。
ちょうが、おはなしのなかで、大切(たいせつ)な役割(やくわり)をするのが『よわむしケンとなきむしトン』(ポプラ社)です。
ケンちゃんはいつもぐじぐじ、ぐずぐずのよわむしで、保育園(ほいくえん)では、みんなからはなれて一人(ひとり)であそびます。
はっぱをとろうとして、ひとりぼっちのけむしをみつけだいじにそだて始(はじ)めました。
幼稚園(ようちえん)にかよう、トンちゃんは、じゃんけんにまけたり、おにごっこでおにになっても、つかまえられないとすぐになく、泣(な)きむしでした。
一人(ひとり)で泣(な)こうと、かきねにいくと、あおむしがいました。
おうちにもってかえり、うえきばちにかくしていると、お母(かあ)さんにみつかってしまいました。
すててくるようにいわれて、泣(な)きながら歩(ある)いていると、おじいさんがわけをききます。
あげはのあおむしを、おじいさんがあずかってくれることになりました。というのは⋯
そのおじいさんは大学(だいがく)で虫(むし)をしらべている先生でした。
ふゆがすぎ、ケンちゃんとトンちゃんが小学校(しょうがっこう)に入学するころ⋯
こうして、ケンちゃんとトンちゃんは、おじいさん先生やおにいさん、おねえさんたちといっしょにやすみのときは、山やのはらにでかけていきました。
「こんちゅうはかせ」とか「ちょうちょうさん」とよばれることはあっても、ケンちゃんやトンちゃんのことを、もうだれもよわむしやなきむしとはいわなくなりました。
かこ先生が孫(まご)たちといっしょにつくってあそんでいたものです。
『こどものカレンダー4月のまき』(偕成社)より
『こどものカレンダー4月のまき』(偕成社)より
ふわふわと舞(ま)うようすが、ほんもののちょうのようです。
『てづくりおもしろおもちゃ』(小学館)より
『てづくりおもしろおもちゃ』(小学館)より
『あそびずかん はるのまき』(小峰書店)より
『こどものカレンダー4月のまき』(偕成社)
『こどものカレンダー4月のまき』(偕成社)
『あそびずかんはるのまき』(小峰書店)より
『あそびずかんなつのまき』(小峰書店)より
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
『あそですよよるですよ』(福音館書店)より
『世界の化学者12か月』(偕成社)より
これで「ちょうパン」のせつめいはおしまいです。
『お話こんにちは4月の巻』(偕成社)より