30. てんぐパン
30. てんぐパン
30 てんぐパン
このパンは、はなのさきからたべるのがいいのでしょうか?てんぐといえば『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)がおもいうかぶかもしれません。
かこ先生は絵本をつくるまえに、こどもたちに昔話(むかしばなし)をしたりかみしばいをみせていました。
そのなかに「てんぐのはなはな」や「かっぱとてんぐとかみなりどん」など、てんぐがでてくるものがあって、こどもたちがだいすきだったそうです。
えほんの『かっぱとてんぐとかみなりどん』(復刊ドットコム)のてんぐは、たかいすぎのきにすんでいて、したをとおるひとをおどかしていました。
あかいかおをしていますね。
おなじみのうちわをもって、あたまには「ときん」というものをつけています。
歯(は)が一本(いっぽん)のげたをはいています。こわいかおですね。
『ぬればやまのちいさなにんじゃ』(復刊ドットコム)のてんぐは、としをとっていて、かみもひげもまっしろです。
としよりのてんぐがちいさなこに、にんじゅつをおしえることになります。このこは、ほんとうはからすのこなのです。
「てきに かつより まえに じぶんに かつことだ」
「にんじゃとは たえしのぶことだ どんな くるしみにも たえる ことだ」
と いっしょうけんめい おしえるばめんです。
かみも ひげも しろいけれど やぱり このてんぐちゃんがかわいいですね
くちばしのとがったてんぐをからすてんぐといって、ふしぎなちからがあるという、くうそうのいきものです。
からすとてんぐが、こんなところでつながってるのはおもしろいですね。
かこ先生がかいた「からすてんぐ」のえ。
k
てんぐとからすがいっしょにでています。てんぐのうちわのような、かえでのはのギザギザのかずで、きのしゅるいがわかります。
『こどものカレンダー 11がつのまき』(小峰書店)より
てんぐパンのおはなしはこれでおしまい