71. みかんパン
71. みかんパン
71 みかんパン
昭和(しょうわ)時代(じだい)なかごろは、冬(ふゆ)のしんせんな果物(くだもの)といえば、りんごとみかんでした。
みかんはこどもでもひとりで食(た)べられるので重宝(ちょうほう)です。
家族(かぞく)がそろうこたつの上(うえ)にみかんというのが、一家団欒(いっかだんらん)のようすでした。
みかんを箱(はこ)で買(か)ってくるのもお正月(しょうがつ)の準備(じゅんび)の1つでした。
『こどものカレンダー1月のまき』(偕成社)より
みじかなみかんは、こんな時(とき)にも便利(べんり)です。
たった一つしかないおかしを誰(だれ)が食(た)べるかきめるには、ぴったりの方法(ほうほう)です。
決(き)めるのもあそびにしてしまう、こどものちえです。
『こどものカレンダー1月のまき』(偕成社)より
ルーレットを回(マワ)す順番(じゅんばん)をまずきめて、それからいよいよルーレット。ほしかったおかしがあたったり、はずれたり。そのワーワーきゃーきゃーが、また楽(たの)しいのです。
『こどものカレンダー2月のまき』(偕成社)より
『かわいいみんなのあそび』(復刊ドットコム)より
一つのみかんをゆっくりこんなふうに食(た)べるのはいかがでしょうか。
『あそびずかん ふゆのまき』(小峰書店)より
『日本のこどものあそび読本』(福音館書店)より
みかんのかわの柔(やわ)らかさを利用(りよう)したあそびです。
つくる人(ひと)によって、さまざまな表情(ひょうじょう)のいぬやたこができあがります。
『てづくりおもしろおちゃか』(小学館)より
『ももくりチョコレートのあそび』(農文協)より
ロボットちゃんのピアノ演奏(えんそう)がすばらしかったとはいえ、そんなに興奮(こうふん)して、食(た)べかけのみかんまでテープと一緒(いっしょ)に投(な)げたらダメですよー!
『まさかりどんがさあたいへん』(小峰書店)より
みるからにおいしそうな時計(とけい)の6時(じ)のところにあるのは、みかんです。
『ももくりチョコレートのあそび』(農文協)より
『こどものカレンダー11月のまき』(偕成社)より
『こどものカレンダー2月のまき」』(偕成社)より
雪(ゆき)だるまの目(め)になったみかんは、このあと誰(だれ)がたべるのでしょう?
冷凍(れいとう)みかんになっているのかな?
そういえば、昭和時代(しょうわじだい)には、駅弁(えきべん)をうりにくるときに冷凍(れいとう)みかんも売(う)っていました。
新幹線(しんかんせん)が開通(かいつう)する前(まえ)の汽車(きしゃ)の旅(たび)には、冷凍(れいとう)みかんがおともでした。
『ももくりチョコレートのあそび』(農文協)より
写真=加古総合研究所
「みかんパン」のおはなしはこれでおしまいです。
『たべもののたび』(童心社)より