74. スネークパン
74. スネークパン
74 スネークパン
ヘビではなく、スネークというなまえになっているところが、かこ先生の工夫(くふう)でしょうか。
ヘビは、干支(えと)でもあるのですが、苦手(にがて)なひともいることでしょう。
昭和(しょうわ)の中(なか)ごろ、ほんもののへびではなく、手(て)を入れた人形(にんぎょう)を使(つか)って、インドのヘビ使(つか)いをまねした寄席芸(よせげい)がテレビで人気(にんき)でした。
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
「星(ほし)の王子(おうじ)さま」に出てくるボアです。昼間(ひるま)はねているんですね。ところが、夜(よる)になると⋯
わー、こわい目(め)つき。
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
こわいといえば『だるまちゃんとキジムナちゃん』(福音館書店)のばけものハブです。
*苦手(にがて)なかたは、次(つぎ)の絵(え)にご注意(ちゅうい)ください。
沖縄(おきなわ)のハブは、もちろん、こんなには大(おお)きくありません。
『だるまちゃんとキジムナちゃん』(福音館書店)より
『だるまちゃんとはやたちゃん』(福音館書店)の「おばけたいかい」には、こんなおばけもいました。
ヘビのあそびをご紹介(しょうかい)しましょう。
『あそびの大事典』(農文協)より
ぐるぐるヘビのこたえは、2と4が2匹のヘビです。
最後(さいご)のへびクイズ、しっぽのさきは、あたまと同(おな)じむらさきです。
じゃんけんをはじめるときのことばに、つぎのような面白(おもしろ)いものがあります。『伝承遊び考』(小峰書店)より
「ばったんきゅー」にならないように、へびにあったときのおまじないは、これです。
『あそびの大事典』(農文協)より
『地球』(福音館書店)より
かこ先生がかくへびはユーモラスです。
ヘビちゃんはうれしそうなのに、先(さき)をいくからすさんは、うしろが気(き)になるのか、表情(ひょうじょう)がかたいですね。
『こどものカレンダー10月のまき』(偕成社)より
『とびきりばっちりあそび』(農文協)より
ヘビがスカーフ(笑)
急(いそ)げ!おにぎりの先に、わらびに似(に)たへびがいます。
『ことばのべんきょう くまちゃんのいちねん』(福音館書店)より
『地球』(福音館書店)では、動(うご)いている「やまかがし」と冬眠(とうみん)しているときの両方(りょうほう)がかかれています。
そばには「へびいちご」もありますね。
『地球』(福音館書店)より
雪(ゆき)のした、土(つち)のなかで冬(ふゆ)をこします。
「まむし」はそれほどおおきくはありませんが、毒(どく)があります。
『地球』(福音館書店)より
秋(あき)がふかまってくると冬眠(とうみん)です。
『ダムをつくったお父さんたち』(偕成社)をかくために、かこ先生はインドネシアの山奥(やまおく)に取材(しゅざい)にいきました。
ダムをつくる山(やま)にすむ動物(どうぶつ)のなかにへびもいます。
そのインドネシアの昔話(むかしばなし)にヘビのかみさまがでてきます。
はじまりの部分(ぶぶん)をごらんください。
かみさまたちは、たてものをつくるために、みんなそれぞれ、いろいろなものを、てんのかみさまのところにもっていきました。
しかし、へびのかみさまだけは、てあしがないので、ものをもってゆけず、へびのかみさまは、かなしくなって、なみだがこぼれました。
するとそのなみだが3つのたまごになったのです。
そのひとつをくわえて、てんのかみさまのところへゆこうとすすんでいくと、わしどりのかみさまに、どこへ行くのかと聞(き)かれたのですが⋯
たまごをおとしてしまいました。
もうひとつのたまごは、川(かわ)に流(なが)れてしまいました。
さいごのひとつをなんとかてんのかみさまにとどけることができました。
ところが、このひめに悲(かな)しいことがおきて、とうとう死(し)んでしまいました。ひめのおはかのまわりにはえてきたのがイネだったのです・・
(おはなしはつづきますが、ここでおしまいにしておきます)
『だるまちゃんすごろく』(福音館書店)より
『こどものカレンダー』(偕成社)より
『あそびの大事典』(農文協)より
『あそびの大事典』(農文協)より
これで「スネークパン」のせつめいはおしまい、
次回(じかい)は「ひこうきパン」です。