79. バイオリンパン
79. バイオリンパン
79 バイオリンパン
かこ先生のむすめさんが小(ちい)さいころ、バイオリンを弾(ひ)いてみたいというと、かこ先生は厚紙(あつがみ)をバイオリンの形(かたち)にきりぬき、その上に黄土色(おうどいろ)の紙(かみ)をはってつくってくれたそうです。
このパンより少(すこ)しあかるくうすい色合(いろあ)いで弦(げん)はペン書(が)きでした。
「バイオリンは音(おと)をだすのがむずかしいのでもう少(すこ)し大(おお)きくなってから」といわれ、そのかわりだったのか、ピアノを習(なら)うことになったそうです。
こんなに小(ちい)さなこもひいています。『こどものカレンダー6月のまき』(偕成社)より
小(ちい)さな世界(せかい)を紹介(しょうかい)する絵本(えほん)のはじまりに、こどもとバイオリンがでてきます。
こどもがつかうバイオリンとゆみは、からだや手(て)の大(おお)きさに合(あ)わせ、使(つか)いやすい大(おお)きさになっています。
3歳児用(さいじよう)の最小(さいしょう)サイズは絵(え)にある大人用(おとなよう)の1/16の容積(ようせき)で、バイオリンが37センチ、ゆみが42センチとあります。
『小さな小さなせかい』(偕成社)より
バイオリンのだんめんずは、あまりみかけないものですね。だからこそ、断面図(だんめんず)をテーマにした絵本(えほん)に登場(とうじょう)させたのでしょうか。
『だんめんず』(福音館書店)より
動物(どうぶつ)たちの楽団(がくだん)です。
『ことばのべんきょうくまちゃんのいちねん』(福音館書店)より
バイオリンがなんだいもある管弦楽団(かんげんがくだん)と「いのしかがっしょうたい」の「なかまのうた」が」はじまりました。
『パピプペポーおんがくかい』(偕成社)より
このがっきの正体(しょうたい)はつぎの絵(え)にあります。
『たいこドンふえピッピのあそび』(農文協)より
上(うえ)の音楽家(おんがくか)たちのなかで、ビバルディ、ウェーバー、ベルリオーズ、メンデルスゾーンがバイオリンをひいていますが、ざんねんながら、おなじくイタリアしゅっしんのバイオリンの名手(めいしゅ)パガニーニのすがたはみえません。
『たいこドンふえピッピのあそび』(農文協)より
つぎのような意外(いがい)なひとたちもバイオリンを演奏(えんそう)していたようです。
実在(じつざい)のひとではありませんが、シャーロックホームズさんですね。
ホームズさんもよくバイオリンをひくばめんがはなしのなかにでてきました。
かこ先生はシャーロックホームズの物語(ものがたり)を若(わかい)ころに読(よ)んでいました。
『ほんはまっていますのぞんでいます』(復刊ドットコム)より
アインシュタインといもうと。ふたりでなかよく演奏(えんそう)をしていたそうですよ。
『こどものカレンダー3月のまき』(偕成社)より
またしても!
バイオリンもアクマにとられてこのくものすにあります。
『わっしょいわっしょいぶんぶんぶん』(偕成社)より
『それゆけ がんばれわれらの楽団』(全国心身障害児福祉財団)より
『ほんはまっていますのぞんでいます』(復刊ドットコム)より
これで「バイオリンパン」のせつめいはおしまいです。
『サン・サン・サンタ ひみつきち』(白泉社)より